【知らなきゃ損!】エコフィールが絶対お得なワケ
「エコフィールは従来の石油給湯器(ボイラー)と比較して、年間灯油使用量が約79Lもお得です!」
ってメーカー様は発表しておりますが、そもそもエコフィールってなぁに??という方も多いと思います。
ここでは、そもそもエコフィールとは何かを解説しながら、エコフィールがなぜお得なのかを心底納得していただけるように詳しく説明していきます。石油給湯器(ボイラー)を選ぶ際にもきっと役立つと思いますので、ぜひご一読ください。
エコフィールとは、簡単に言えば「石油給湯器(ボイラー)」です。
つまり、従来の石油給湯器(ボイラー)と同じ灯油を使ってお湯を沸かす住宅設備の一種なのです。
灯油を使ってお湯を沸かすわけですから、機械の中ではバーナーによる炎で水道水を温め、温められたお湯が皆様の台所や洗面台、お風呂場などへ送りだされています。
そういう意味で、エコフィールは従来の石油給湯器(ボイラー)と大きな仕組みは変わりません。
でも「エコ」と名が付く以上は、何か違うはず!!
そうです。
エコというだけあって、通常の石油給湯器(ボイラー)とは大きく異なる点があるのです。
その違いを、今から一つ一つ丁寧に説明します。
少し長くなりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
ちなみに、石油給湯器(ボイラー)の簡単な仕組みは「灯油を燃やして、その熱で水を温める。」です。
ここをしっかりと押さえていただいた上で、次の話を聞いて下さい。
おなじ石油給湯器(ボイラー)といっても、全然違うものだということがきっとご理解いただけるようになると思います。
さて、石油給湯器(ボイラー)の簡単な仕組みは
「灯油を燃やして、その熱で水を温める」
でしたね。
この「熱で水を温める」という点に大きな影響を与えるのが「熱効率」というものです。
熱効率とは、炎の熱エネルギーを100としたときに、どれくらいのエネルギーを水に与えて、お湯に変えることができるのか?という指標です。
ここに、従来の石油給湯器(ボイラー)とエコフィールの大きな違いが生まれてきます。
細かい説明は後述するとして、簡潔に結論から言いますと
灯油を燃やして生まれたエネルギーを100とすると、
従来の石油給湯器(ボイラー)は83のお湯を作るのに対して、
エコフィールは95のお湯を作りだすことができます。
※商品によって多少の誤差があります。
つまり、エコフィールのほうが、お湯を作る効率が高いのです。
では、この差は、年間灯油使用量で比較するとどれくらい違うのでしょう?
4人家族でざっくりと計算すると年間灯油使用量が79Lも違います。
※メーカー試算ですので、家族構成・利用環境で数値は変わります
つまり、エコフィールとは石油給湯器(ボイラー)の中でも、ボイラーと比較して少ない灯油量でお湯を沸かす事の出来る「エコ」な石油給湯器(ボイラー)のことなのです。
エコフィールの正式名称は「高効率型石油給湯器」といいますが、まさにその名の通り「熱効率が高効率な石油給湯器(ボイラー)」だったのです。
そもそも「エコフィール」って何なの?という疑問はこれで解消されたかと思います。
しかし、「なぜ、エコフィールはボイラーと比較して効率よくお湯を沸かす事が出来るのか?」ということが不明なままではすっきりしませんね。
そこで、次からはエコフィールはなぜ効率よくお湯を沸かせるのか?という、謎に迫って行きます。
詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。
それ以上は詳しく知る必要はないという方は、こちらのメニューをご覧ください。
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石油給湯器は
「灯油を燃やして、その熱で水を温める」もので、エコフィールは、石油給湯器の中でも、他と比較して効率よくお湯を沸かす事が出来るエコな石油給湯器でしたね。
では、なぜエコフィールは効率よくお湯を沸かせるのでしょう?
これを理解するために、まずお湯を沸かす仕組みを理解しましょう。
石油給湯器は、基本的に機械内部に「熱交換器」というものがあります。
この熱交換器とは、「灯油を燃やして発生した熱を、水に移動させる」=「炎と水の間で熱を交換する」機器ということです。
給湯機は、この熱交換器があるから、水をお湯に変えることができるのです。
石油給湯器(ボイラー)の場合は、バーナーの炎が約1,500℃です。
この熱を水に移動させることでお湯が沸きます。
そして、石油給湯器(ボイラー)では火を起こして、お湯を沸かしますから、排気ガスが発生します。
通常の石油給湯器(ボイラー)の場合は、この排気ガスの温度が約200℃つまり、炎の温度1,500℃のうち、200℃分のエネルギーは排気ガスとして外気に排出されているのです。
違う言い方をすれば、
通常の石油給湯器(ボイラー)では、炎の温度1500℃のうち、1300℃分のエネルギーは、熱交換器を通じて水に移動して、残りの200℃分のエネルギーは水に移動できないまま外へ放出されているのです。
少し前の話を思い出してください。通常の石油給湯器(ボイラー)は炎のエネルギーを100としたとき、83のお湯しか沸かせないんでしたよね。
残りの17のエネルギーは上記のとおり排気ガスとして排出されてしまっていたのです。
従来の石油給湯器(ボイラー)は約1,500℃の炎のエネルギーのうち、約200℃分のエネルギーは排気ガスとして排出されているというところまでを説明しました。
エコフィールは、この約1,500℃の炎のエネルギーをより効率よくお湯に替えることができる石油給湯器(ボイラー)です。
ですから、「高効率型石油給湯器」なんて言い方もします。
では、エコフィールはどうやって熱効率を高めているのでしょうか?
答えは単純明快です。
「熱交換器」を覚えていますか?通常の石油給湯器(ボイラー)には、この熱交換器が一つだけ付いています。
それに比べて、
エコフィールには「主熱交換器」と「補助熱交換器」という二つの熱交換器が付いています。
通常の石油給湯器(ボイラー)とエコフィール(高効率型石油給湯器)の違いはとは、実はたったそれだけの違いなのです。
えっ?それだけ?と思いますよね。
しかし、本当にそれだけなのです。
さて、ここまでお読みいただいた方は、エコフィールが一体何者なのかお分かりいただいたと思います。
エコフィールとは通常のボイラーと比べて少ない灯油でお湯を沸かすことができるエコな石油給湯器でしたね。
そして、なぜ少ない灯油でお湯を沸かせるのかというと、通常のボイラーには一つしか付いていない熱交換器がエコフィールには二つ付いているからということでした。
では、ここからはさらにマニアックな話になりますが、なぜ熱交換器を二つ付けることで効率よくお湯を沸かすことができるのかを詳しく説明していきます。
通常の石油給湯器(ボイラー)に付いている熱交換器を「主熱交換器」とします。
これはどんな給湯器にも必ず付いています。
そしてエコフィールには、「主熱交換器」に加えて、もうひとつの「補助熱交換器」というものが付いています。
この補助熱交換器がエコの立役者です。
しかし、この補助熱交換器。
気難しいもので、どこでもいいから取付ければエコになるわけではありません。
きちんと取付ける場所を選ばなければ、本来の力を発揮できないのです。
先に答えを言いますね。取り付ける場所は、
①主熱交換器よりも前(水の流れを基準として)
②排気ガスが通り抜ける場所
という二つの条件が揃う場所に付いています。
この場所で、初めて補助熱交換器が活躍してくれるのです。
そもそも、補助熱交換器が取り付けられることになったのは、約1,500℃の炎のエネルギーの内、約200℃分のエネルギーが排気ガスとして排出されているのがもったいない!という発想から生まれてきたものです。
つまり、排気ガスが蓄えている約200℃の熱を利用して、さらに水を温めることで、エネルギーの無駄を省こう!という発想なんです。
だから、排気ガスの通り道に補助熱交換器が必要ということは、十分理解出来ると思います。
しかし、ここで一つ問題が発生してきます。
排気ガス熱を使って水を温める時に、どのタイミングで温めようか?ということです。
考えられるパターンは2つです。
①主熱交換器で温められる前の冷たい水道水を温める
②主熱交換器で温められた後の、温水をさらに温める
さぁ、どっちでしょうか?
答えは・・・
はい、①が正解です。(簡単でしたか?)
その理由は以下の通りです。
熱交換器では、熱源と水の温度差が大きければ大きいほど、スムーズに熱エネルギーの交換が行われます。
身近な物で例えると、氷水の入ったコップにはすぐに結露しますよね?
氷水と部屋の温度の差が大きいために、空気の温度が氷水に移動して発生するのが結露です。
一方で常温の水が入ったコップに結露はしないですよね?これは、水と空気の温度差がほとんど変わらないから、空気の温度が水に移動しないため、結露もしないのです。
さて、おさらいですが、主熱交換器の炎の温度1,500℃。補助熱交換器の排気ガス温度200℃でしたね。
つまり、温度の低い補助熱交換器で水を温めるタイミングは主熱交換器で温める前の冷たい水の方が、効率よく熱が移動するのです。
そして、結果として従来のボイラーの排気ガス200℃の熱も、エコフィールでは約60℃まで下げられたのです。
つまり、1,500℃のエネルギーの内、60℃分しか無駄が出ないのです。
とっても効率が良くなったんですね!
これが、エコフィールの仕組みです。ここまでご理解いただけると、従来のボイラーと比較して断然お得なのが心底納得していただけたのではないかと思います。
ぜひ、石油給湯器(ボイラー)の取替をお考えの際には、エコフィールを選択肢の中に入れて考えてみてください!
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